2020-01-01から1年間の記事一覧
子供や配偶者など自分の死後を託せる親族がいなければ、自分の死後の手続に関して、多少なりとも不安を感じるのは当然の事でしょう。 自分の葬儀、埋葬、そのほかの死後の後始末は、成年後見人や遺言執行者では対応ができません。 成年後見は、被後見人が死…
「尊厳死宣言書」とは、どんな文書なのでしょうか? 完治する見込みのない病気などで、最期の瞬間が迫っているときなどに、過度な延命治療をせず自然な死を迎えたいという思いを、家族や医療関係者に伝えるための文書です。 法的拘束力はありませんが、例え…
「子供がいない」とか、「前婚の相手との間に子供がいる」とか、「内縁関係のパートナーに財産を残したい」などの事情がある方は、真剣に対策を考え遺言の準備をしている事と思います。 しかし特別な事情がない人にとって、遺言は不要不急なツールなのでしょ…
任意後見は、①判断能力が低下する前に、②自分の意思で契約し、③自分で後見人を決めます。一方、法定後見は①判断能力が低下した後で、②家庭裁判所が判断し、③家庭裁判所が後見人を決定します。 つまり法定後見と任意後見の大きな違いは、①契約の時期、②契約判…
判断能力はあるが、自分で動くことが困難な状況になってしまったときには、親族や信頼できる知人に預金の引き出しや各種の支払い、または買い物などを依頼したいこともあるでしょう。 そのような場合に備えて、自分の財産の管理やその他の生活上の事務につい…
<6 Guardians ①見守り契約> 最近は子供とは別の家に住む夫婦2人世帯が増えており、自分たちの時間をゆったりと楽しむシニアが増えています。しかし夫婦2人世帯は、将来の単身世帯候補とも言われます。 子供が遠くに住んでいる、近くに親族もいない、まし…
<6Guardians (六守護神)> 「終活」や「エンディングノート」などの言葉は、最近ではすっかりお馴染みになっていると思います。 週刊誌やTV、新聞などで頻繁に取り上げられているので、関心のある方は既に十分な知識を得ている事でしょう。と言うより…
直近のデータによると、相続税の申告者は全国で8%ほどです。 多くの方にとって、相続税は関係のない話ではあります。 しかし知識として知っておくことは、無駄ではありません。 今回は相続税対策の基本について、簡単にご説明いたします。 相続税対策へ話…
今回の民法改正では、自筆証書遺言に関してポイントになる重要な改正がなされました。 次の2つが、それです。 ・自筆証書遺言の方式緩和(2019.01.13) ・自筆証書遺言保管制度(2020.07.10) それでは、一つずつ説明していきましょう。 ◎自筆証書遺言の方式…
【平成30年(2018年)に公布された今回の相続法の改正は、昭和55年(1980年)の改正以来、約40年振りの大改正です。】 今回の改正の中で、既に遺言を作成されている方にも、是非注目していただきたいポイントが2つあります。 その一つが、「配偶者居住権」で…