法定後見は「判断能力が低下した後」で、「家庭裁判所が判断」し、「家庭裁判所が後見人を決定」します。 一方、任意後見は、「判断能力が低下する前」に、「自分の意思で契約」し、「自分で後見人を決め」ます。 これが、両者の大きな違いです。 また更に後…
2019年4月に入ってから、法定後見の報酬見直しの動きについて、マスコミ各社からニュースが流れました。 4月3日の朝日新聞朝刊には、次のような記事が載りました。 「成年後見 報酬見直し促す」 <最高裁 業務量・納戸に応じて> 家裁に通知 (2019年4月3日 …
今回は後見の手続きについて、東京家庭裁判所の「成年後見申立の手引」を参考にして、申立から後見開始までの流れを確認します。 ①申立までの流れ まずは申立をする裁判所ですが、本人の住所地(住民登録地)を管轄する家庭裁判所となります。 申立ができるの…
後見制度には、「未成年後見」と「成年後見」の2種類があります。 「未成年後見」とは、親権を行う者がいない場合、若しくは親権を行う者が管理権を有しない場合に、その未成年者の法定代理を行う制度の事です。 一方「成年後見」とは、「ある人の判断能力が…
「日常生活自立支援事業」という事業を、ご存知でしょうか? 日常生活自立支援事業とは、ざっくり言うと、後見制度に近い役割を果たす制度と言えるでしょう。 厚生労働省のホームページには、次のように説明されています。 「日常生活自立支援事業とは、認知…
認知症とは、一体どのような症状のことを指すのでしょうか? 物忘れをした時に、「まさか認知症?」などと冗談を言った事は誰にも覚えがあると思います。また人によっては、真剣にドキッとした経験を持ったことがあるかもしれません。 単なる物忘れも認知症…
超高齢化社会の到来は、もうすぐそこまで来ています。 人口減少やいびつな人口構成といった深刻な問題を伴って、日々足音を大きくして近づいて来ています。 恐ろしいことに「人口問題」と「高齢化」は、セットでやって来るのです。 人口が減少しているのは、…
身の回りの整理は、まだ続きます。 最後にデジタル資産について、考えてみましょう。 ところで皆さんは、「デジタル遺品」という言葉を、お聞きになったことはあるでしょうか? デジタル遺品とは、一つにはパソコンやスマートフォン、外付けハードディスクや…
日常使っている物や身の回りの品の見直しは、実はとても厄介な作業です。 例えば写真やアルバム、ノートや日記、衣類や本、趣味で集めたコレクションの品々など、ちょっと思い付くだけでも相当な量になるはずです。 価値のある骨董品や絵画であれば別ですが…
終活の準備として、まずは身の回りの点検からはじめてみましょう。 将来エンディングノートを作るときの、全体像が見えてきます。 また一気にエンディングノートの作成にまで至らなくても、身の回りの点検を行った範囲内で整理がつき、その部分だけでも役に…
「終活」を進めるうえで有用なパートナーとなるのが、エンディングノートです。 さてそれでは、いったい何をどのように、ノートに書けば良いのでしょう? エンディングノートには、法的な効力はありません。そのため形式にとらわれることなく、ご自身の肉声…
それでは実際には、どんなことから始めれば良いのでしょうか?実際に「終活」に取り組む前に、「終活」の準備について確認していきましょう。 まず真っ先に考えるべきは、「誰に託すのか?」と言うことです。 エンディングノートを残すという行為は、書くこ…
さて我が身を振り返って、「果たして本当に自分に終活が必要なのだろうか?」 そうお考えになる方も、多いと思います。 そんな疑問にお答えするため、今回は「終活が何に役立つのか?」と言うことについて、ご一緒に考えてみましょう。 現在どんなにしっかり…
近年TVや雑誌などのメディアにおいて、「終活」という言葉を頻繁に目にするようになりました。 シニア市場の広まりからか、マスコミやその周辺の業界がそこに商機をかぎ取り、露出を増やしているものと想像してしまいます。 週刊誌の見出しには毎週と言って…